きっと致命的な事があったはず。

漫画「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が

急死したことをめぐり、日本テレビに不信感を持つ原作ファンのみならず、

発行元の小学館関係者の一部からも怒りの声が上がっている。

出版社にとって作家は財産なので無理はない。

 

日テレは「名探偵コナン」と「葬送のフリーレン」という

小学館の2大キラーコンテンツを抱えているだけに一大事だ――。

 

芦原さんの急死が分かったのは29日のこと。

行方不明になったため28日夜に知人から警視庁に行方不明届が出され、

翌日に栃木県内で亡くなっているのが発見された。  

 

芦原さんは急死する直前、昨年10月期に放送された日テレ系ドラマ

「セクシー田中さん」の制作サイドとトラブルを抱えていた。

漫画原作に忠実性を求める芦原さんは、制作サイドが仕上げた脚本に納得できずに

いたという。

「脚本を務めた相沢友子氏も原作者の要望に困惑している様子をインスタグラムに

つづっていました。結局1~8話を相沢氏、9、10話を原作者自ら書くという

異例の事態に発展。芦原さんは慣れない脚本と他の連載で疲弊し、

相当追い込まれていたようです」(芸能関係者)  

 

芦原さんの急死がわかると、日テレは同ドラマの公式サイトに

芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、

謹んでお悔み申し上げます」と追悼コメントを発表。

 

ただ、騒動の核心部分となる両者の認識のズレについては

日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である

芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、

最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿として放送しております」

と述べるにとどめた。  

 

この冷淡な対応には、異論が噴出している。

山里亮太は、自身がMCを務める日テレの情報番組「DayDay.」で

「少し思うのは、『万全な態勢をこちらは取っていましたよ』と取られてしまう、

そう感じられる文言でしたとした上で

「皆さんが納得のいく形を日本テレビ側としては取ってほしいなと」と対応を求めた。  

 

これに小学館関係者は怒りの声を上げる。

「出版社にとって作家さんは財産。その命が失われたわけですから、

日テレには詳細な説明が求められるでしょう。しっかり検証して再発防止に

努めなければ作家さんだって安心できない。

中には『小学館のコンテンツを引き揚げろ!』という過激な意見まで

飛び出しているのです」  

 

現在、日テレは小学館が発行する大人気漫画「名探偵コナン」と

「葬送のフリーレン」をアニメ放送している。

もし、これがなくなれば大ピンチだ。

「『コナン』と『フリーレン』は視聴率が期待できるだけではなく、

物販やイベント開催などまさにドル箱です。これを引きあげられたら、

日テレだってたまらない。もし他局に移すとなったら、争奪戦になるのは

必至ですからね」(テレビ関係者)  

 

日テレには誠意ある対応が求められそうだ。

 

原作者である芦原さんへの配慮が、足りなかったに違いないと思う。

漫画は原作者にとって命そのものです。

それを脚色されたり、意図と違う形で世に出たら、どんな思いをする?

考えれば分かると思うけど。

追い詰めたのが誰か、しっりと追及して頂きたい。