血液のがんの一種、多発性骨髄腫で闘病中の漫才コンビ「宮川大助・花子」の
宮川花子が23日、大阪市のなんばグランド花月で2019年5月20日以来となる、
舞台脇のめくりに「宮川大助・花子」の文字が出ると、客席からは驚いたような
声が上がった。
拍手の中、大助に車いすを押されながら登場した花子は「座ったままで、すみません」
と、謝罪しつつ、隣に座った大助を「こちら大谷翔平です」と紹介して笑わせた。
その後も、よどみのない口調で、車いすの上で前のめりになりながら、
自身の闘病生活をネタに何度も笑いを生み出した。
約10分間の出番を終え、「これからは、2人でまた頑張っていきたいと思います」
と、客席へ手を振りながら舞台を降りた。
出番後の囲み取材では「生きて戻って来られました」と、笑顔を見せた花子。
「嬉しかった。本当に楽しすぎて。自分が一番楽しめました」と、充実感を漂わせた。
大助も「嫁はんは舞台に出る度に元気になる」と、喜びを語った。
当初は車いすでの舞台に躊躇があり、劇場からも暗転中にセンターマイクまで移動し、
板付きでスタートすることを提案されたが、
「車いすで出て、車いすで返して下さい、とお願いしました」と、
ありのままの自分を見せることを決断したという。
現在も抗がん剤による治療は継続中。
この日は午前と午後、2度の出番を勤め上げ、午後の出番後には最高血圧が78まで
低下した。
右足のまひなどの症状もあるが、花子本人は意欲的だ。
今後の出番について「会社と相談して」としつつ、
「(自分で)立ってセンターマイクに行きたい、というのはありますね」と、
次なる目標を掲げていた。
病気を抱えながらも舞台に立つ。
強い気持ちが無いと出来ませんよね・・・。
さすがとしか言いようがない。
立って舞台に立つことも、そう遠い未来ではない気がします。