まだまだ見ていたかった。

「昭和のプレイボーイ」として一世を風靡した俳優の火野正平さんが

14日に死去していたことが、20日に所属事務所から発表された。

75歳だった。

 

火野さんは40年ほど連れ添った事実婚の妻がいる。

故人と付き合いのあった関係者の話。

「火野さんはその女性(事実婚の妻)とは結婚していないので婚姻関係は言えない

けど、〝おしどり夫婦〟でした。自宅にいると、女性とずーっと楽しそうに

しゃべっていました。ギャラはその女性に管理してもらい、火野さんは

小遣い制でした」  

 

事実婚の妻には〝遺言〟を残していた。

「火野さんは40年ほど前、テレビ番組の企画で海外旅行の航空券をゲット。

それで女性と、その方の間に授かった女児を連れ、ハワイに行きました。

当時はプレイボーイで芸能メディアに追われたころ。開放的な常夏の島の雰囲気に

魅せられ、年に1回、3週間ほどの滞在で女性や子供を連れてハワイに行くように

なりました。生前、女性に伝えていたのが『死んだらハワイで散骨してほしい』

でした」(同)  

 

火野さんは実家とは疎遠で知られていた。

 

最初に結婚した妻とは籍を抜かないままでいた。

 

「ハワイでの散骨を頼んだのも、実家や妻の家系の墓に入るのは、はばかれると

思ったからです」(同)  

 

交流のあった俳優の中野英雄はこの日、インスタグラムに

「最後は奥様や家族に手を握られながら逝った先輩 素敵だよ」などと投稿。

「奥様」が事実婚の妻を指す。  

 

プレイボーイだった俳優は最期まで〝妻〟を愛した。

 

プレイボーイというものの、結局は一途だった火野さん。

自転車旅もまた見たかったし、俳優としての火野さんも素敵でした。

 

ご冥福をお祈りいたします。